『 廃線 』
(ruins of railway)

 2002年9月大学2年生になった私は、夏休みを利用して京都から、友人と2人、 北海道を旅行することにした。私が行っていた大学は北海道北見工業大学工学部機械システム工学科。
 小さい頃から誰に教わるでもなく、工作をして、自転車をいじり、カメラを分解していた私は 機械が好きだった。でも高校で出会った写真にも強く魅せられ、エンジニアか、カメラマンで、 自分の将来を迷っていた。
 ただ、大学は自分で希望して受かった。だから中途半端にしておくのは絶対に嫌だ。 でも写真もしたい。……だから、学校に行きながら、勉強も写真もすることにした。 両立なんて期待できない。卒業したとき何も残っていないかもしれない。それでも やれる限りやってみたい。
 友人と2人。本州を移動中に立ち寄った廃線には、トンネルやホーム、軌道が当時のままの 姿で残っていた。蒸気機関車が通っていたレンガ造りのトンネルには、真っ黒なすすと廃線後に 生えたであろうコケがこびりつき、 このトンネルが経験してきた歴史を物語っていた。  
 










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